すぐに治らない首の痛み

何でもかんでも、その場で改善されればいいのですが、たまに全く変化がない症状もあります。
今日の新患さんも、そうでした。

首が、上を向くと痛い。
昔は病院で牽引をしてもらっていた、完治はしなかったが、楽になっていた。

一通り施術して、座って確認してもらうと「痛い」。
もう一回ゆるめてみても「痛い」。
牽引をしながら動かしてもらうと「痛くない」
わたしの手を離して確認してもらうと「痛い」
ずれだけを直す手法をしても「痛い」
やっぱりもう一度牽引すると「痛くない」
長めに牽引をしておくが・・・手を離すと「痛い」。

ここまで確認すると、「椎間板だ」って確信が持てます。。。
牽引枕の作り方を指導して、いっぱい寝てもらうことにしました。

普通程度の椎間板の症状だったら、牽引した直後くらいは楽になります。
そのあとしばらくしたら戻る、ということも最初はありますが、こんなに
手を離してすぐに痛みが出るのは、椎間板がたくさん弱ってます。

こういうときは、施術を受けるのも大事ですが、毎日しっかり8時間寝て、首に負担をかけない生活もして、牽引枕もして、椎間板をしっかりと元の丈夫な状態に戻してあげることが大切です。

「痛くなくなりました、ありがとうございます」という言葉を聞くことで、パワーが回復するので、本当はすっかり痛みをとって帰したいのですが。
重症度によって、1回の施術で痛みを0にしようとしたって無理なものは無理、と、最近ようやくわかるようになってきました。
成長したなーと思います^^;

でも、今までもそういう重症な人は、たくさん診てきています。
施術しても施術しても痛みが戻り、それでもあきらめずに通って下さった方は、
きちんと痛みが楽になって、喜んで下さっています。

どんな症状でも治せるような、魔法の療法じゃないですが、自然治癒力の力もしっかりと借りることができれば、「あきらめない限り、体は回復します」という師匠の言葉通り、ほとんどの症状は改善していくと思っています。

「3割バッター」ってすごいですが、自然形体の場合、8割バッター以上ではないでしょうか??

でもそれは、あきらめずに「本気で治したい!」と思って一緒に改善のためにがんばって下さる気持ちがあってこそ、実現する打率です。

痛みがないのが、健康な人にとって「当たり前」です。
そういう体に戻るお手伝いができるこの療法は、本当に大好きです^^

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