椎間板・・・じゃないんですね
今まで、下肢に症状があって、ゆがみや緊張をとっても症状が取れずに、牽引をした時に症状が取れる人は、「椎間板のつぶれ(損屈)のせい」と教わっていたので、今だにその考えが抜けていませんでした。
「連動で痛みは取れるけど、牽引したときしか痛みがとれない症状があるから、連動は筋肉の連動だから、椎間板は別問題なんだな」って、自分で勝手に納得していました。
だって、連動じゃ取れないんだもん・・・。
って思っていたけど、今日、謎が解けました。
やっぱり、連動で症状が取れることがわかりました。
昨日・今日の患者さん。
長年腰痛がある20代の女性で、以前に何度か通ってて、だいぶ楽になったんですが、その後転勤などで痛みが再発し、2~3か月に1回ずつくらい施術もしてたのですが、一か月前くらいから、まっすぐ立てないくらい腰が痛くて、近所の整骨院で施術してもらってたけど全然痛みが取れなくて仕事に行けずに休みを取り、来院されました。
昨日は、右腰にずっとある痛みを、帰りには全然痛くない状態に戻すことができましたが、少し痛みは再発したそうです。
それで、今朝起きると、腰の痛みは楽だけど、右足の外側が、つま先までずっとしびれて痛いそうです。
昨日の施術は、全然無理なことしてないし(それはいつもですが)、すやすやと眠りながら施術を受けてたくらい、まったりとした施術なので、どこかを痛めたという心配はないのですが、しびれはけっこう強かったです。
仰向けで寝た時には、左の骨盤が上方転位するのに、うつぶせになると、Cの字になるように体がねじれているので、ゆがみがけっこうひどいんですよね・・・。
普通なら同じ向きにゆがむんですけど、逆になってますよね。
ねじれがひどいんだ、とわたしは理解しましたが、どうでしょうか。
それで、ねじれを取るべく、委縮しているだろう筋肉を、今日はゆるめてみましたが、しびれに変化がなく、牽引したときだけ痛みがなくなります。
手を離すと、症状がすぐに戻ります。
「あー、椎間板かな、痛くて眠れない時もあったみたいだし」って思って、椎間板の説明をし始めました。
でも、まてよ、やっぱりどうだろう、違うのかも・・・?
と思って、牽引した時にどこの筋肉が伸びるか、そこを牽引しなくても伸びてる状態にするには、どこの連動ポイントか、を考えながら、もう一度連動でアプローチしてみました。
すると、どんどん症状が取れていきました!!
寝た状態では症状がなくなりました。
起きて歩いてもらうと、まだつま先あたりに症状が残ります。
なので、座った姿勢での施術が必要だとわかり、その状態で連動で施術すると、症状がゼロになりました!!
牽引しなくてもいいんだ・・・。
他の連動ポイントが悪さをしてて、症状が出てたんだ。
牽引して一時的に筋肉が伸ばされても、他の部位が直ってなければ、そっちから引っ張られてまたすぐ症状が戻るんだ・・・
師匠に言ったら、「何を今更??」と言われてしまいそうですが、ようやくわたしも体験できまして、実感することができました。
良かったです~!
やっぱり、一か月も曲がった状態で無理して仕事してたから、体中があちこち悪くなってしまっていて、そっちからの影響が強いみたいですね。
前回の大阪セミナーで、体中の脱臼癖がある患者さんが治った話や、昨日のセミナーで腕の痛みの連動での取り方の考え方を聞いていたから、今回は出来たんだと思います。
(別の場所から引っ張られてる、とか、○○つながりがストレートじゃなくて経由してつながってる話などから、試してみる勇気?をもらいました)
セミナー行ってほんと良かった~。
昨日はしびれていなかったのに今日はしびれていた、というのは、一番痛いところが取れたら、2番目の症状が出てくることになっているからです。
2日連続で来てもらうことになってて良かったです。
やっぱり症状が強い人には、次の日の予約を勧めることは大切だなって思いました。
今回の場合は、「治りたいから詰めて通いたい」という希望がありました。
明日も施術しますので、きっと来週からは仕事できるようになると思います。
この患者さんも、昨日は40分少々、今日は30分くらいで症状が取れました。
やっぱり、ポイントをしっかり守って施術するのが大切なんですね
(今更で本当にごめんなさい!)
椎間板じゃないっていうことがわかったことは、わたしにとって大きな前進です。
今回の場合は、症状が出ている場所と同じ連動ポイントで施術するんじゃなくて、ちょっと応用編だったんですね。
症状を出している根元の部分を連動で解消しないといけないんですね。
すごく勉強になりました~。
施術するたびに、たくさんのことを学ばせて頂けます。
本当にありがとうございます。
学んだことを、同じように困っている方のために活かしていきたいです。