息を吸うと痛む肋骨
80代女性。
「あばらのあたりがだいぶ前から痛くて、息をしても痛い時がある。咳をするともっと痛い。さわると一か所がすごく痛い。横向きに寝ても痛い。どうしたんだろう、折れてるんだろうか、心配だ・・・」とのことで、自然形体療法で施術してみました。
基幹の型では痛みがとれず、猫背ぎみだから、それを直せばいいかと思えば、その手法は「痛い」というのですぐにやめ、もう一度よく体をみると、左右の肋骨の幅が違います。それを正しく戻してみると、「痛くない」。さっきまで痛かったところをさわってもらっても痛まないし、息をしても痛まない。痛かった方を下にして寝ても、痛みはなくなりました。
【解説】
一般的に、「肋間神経痛」と言われるような症状でしたが、この人の場合だと、肋骨のゆがみが原因で痛みが出ていたようです。今回のケースのように、痛みを出している原因が解消されれば、痛み止めを飲まなくても痛みがなくなります。施術後の痛みのない状態を維持できるようになるためには、何回か続けて施術をすると、良い状態を身体が覚えるので、痛みなく暮せるようになるのが早いと思います。長年痛い場合は、ゆがみの他にも、長年痛かったことによる筋肉の緊張なども混ざってきて、痛みの取れる回数が多くなってしまう場合がありますので、「なかなか自然治癒しない・・・」と感じる痛みがあれば、こじらせる前に早めに施術を受けてほしいと思います。