五十肩について

今回は、いわゆる「五十肩」について
書いていきたいと思います。

五十肩は、主に、
「肩や腕を動かすと、ズキっと痛む」
「痛くて腕があがらない」
「後ろに手を回せない」
「夜間痛がある」
「寝がえりで痛くて目が覚める」
などの症状があります。

一度五十肩になってしまうと、
生活がとても不便になります。

高いところの荷物をとるときや、
ブラジャーやエプロンをするときに
不自由を感じる人が多いようです。

症状が出るのが五十代の人に多いから
そのまんま「五十肩」と呼ばれています。

そういえば、わたしの知り合いで、
三十代で肩が痛くなり、病院に行ったら
「三十肩ですね」と言われたらしいです。

五十肩は、正式には、「肩関節周囲炎」といいます。
簡単に意訳すると、「肩の関節の周りが、
なんだかわからないけど炎症してますね」ということです。
この「なんだかわからないけど」がポイントです。

病院で「~炎」、「~症」と言われた場合、それは病名ではなく、
単に、「いま、こういう状態ですね」と
言われているだけ、と教わっています。

原因がわかって、治療法があるなら、炎症を
起こした原因が病名になっているようです。

根本的な治し方がわかってない場合に、
~炎、~症、と呼ばれるようです。
(たとえば、『肩こり症』も同じですね)

その場合、根本的に解消しようと思えば、
西洋医学では「対象外」です。

まず、五十肩の痛みの原因ですが、
「筋肉が異常緊張を起こしていて、
痛みを出すことで可動を制限している」

わたしが教わった療法では考えられています。

対処法ですが、実際になってしまった方の話を聞くと、
「痛いから、何とかならないかと思って、
ぎゅーぎゅー揉んだりしてました」と。

これは、絶対に止めて下さい。

ただでさえ、異常緊張のために、強い痛みが出ています。
ぎゅーぎゅー揉んで、体に強い刺激を与えてしまうと、
余計に緊張が悪化してしまいます。
症状が出る範囲が広くなったり、
痛みの度合いがひどくなったり、
治りが遅くなってしまいます。

一般的に、
「ほっとけばそのうち忘れた頃に治る」
と言われています。

それは、理に適っていると思います。

「なんとか治そう、治したい」と思って、
間違った方法で筋肉をいじめていると、
いつまでも筋肉は緊張がとけなくて、
自然治癒もできないです。

日常生活では、悪化させないことがまず第一です。
「痛みのでる動きは避ける」
「絶対にぎゅーぎゅー揉まない」
「冷やさない、保温を心がける」

可動が少ないからといって、無理やり
「痛い」と思いながら動かして治そうとしては、
良くなるものも良くなりません。

わたしが教わった施術法では、
ひたすら緊張をゆるめていきます。
痛くない範囲で、筋肉に
「もう安心していいよ」と教えていきます。

緊張がゆるまると、症状がその場で減ります。
痛くなく動かせる範囲が増えます。
じっとしているときの痛みも減ります。

でも、油断して、家に帰ってつい揉んでしまったり、
「治った」と思って思いっきり動かしてしまうと、
せっかくゆるめた筋肉がまた緊張してしまいます。

施術後も安静にして、体がすっかり
ゆるまった状態を覚えるまで
やさしく労わってあげることが大切です。

とにかく、早く回復させるために重要なことは、
「ぎゅーぎゅー揉まないで」、ということです。

やさしくやさしくなでてあげることもよいですが、
「ひたすらやさしく」
「さわってるかどうかくらいの力で」
「タオルをあてて、その上から」
くらい、気をつけてやさしくして下さい。

上手にできると、痛みはだいぶ楽になると思います。

みんな、強くやってしまいがちですが、
強いと体はびっくりしてしまいます。
丁寧にやさしく、を心がけて下さい。

もし、「こういう症状について書いてほしい」
というリクエストありましたら、
フォームからメール下さい!

可能な範囲でお答えしたいと思います。

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